『生物の大きさはどのようにして決まるのか』 大島靖美
#生物 #遺伝子
生物の大きさはどのようにして決まるのか: ゾウとネズミの違いを生む遺伝子 (DOJIN選書)
- 作者: 大島靖美
- 出版社/メーカー: 化学同人
- 発売日: 2013/11/30
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
生物の大きさ決定に関する情報を広く浅く(時に深く)扱った本。著者の専門になるとかなり深い記述になりついていけなくなったが、その他の部分では生物学の知識が浅くてもなんとかついていくことはできた。大きさの決定要因について遺伝子レベルから種の特性レベルまで様々なことを書いており、私の乏しい知識では文章は読めても脳内でうまく分類できなかった。遺伝子操作、植物や動物の成長などに分けてある本の方が読みやすいかもしれない。
とりあえずいろいろ自分が知らないことが多すぎて、生物学についてきちんと学びたいなあと痛感。ブルーバックスから出ている『大学生物学の教科書』に興味がある。
抜き書き
・大きさを決めるのは遺伝子。その遺伝子の働き方についてはなんとかかんとか(詳しくて分からなかった)
・大きさと寿命は細かく見ると単純ではない。寿命遺伝子の変異で寿命を延ばすことが出来るかもしれない
・植物では器官の大きさと全体の大きさが関係しない⇒移動性・運動性がないから
・哺乳動物では細胞の数が大きさの決定要因となる
・無脊椎動物や植物では細胞の大きさが重要となる
・マウスは遺伝子操作技術が発達しており、2倍~1/2倍まで操作できる
・特定の生物の成体の平均的な大きさは基本的に遺伝子で決まる、特定の成体の大きさは栄養および物理的な環境により大きく変化しうる