しあの巣

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ジブリの原型『シュナの旅』宮﨑駿

#絵物語 #ジブリ #民話

シュナの旅 (アニメージュ文庫 (B‐001))

シュナの旅 (アニメージュ文庫 (B‐001))

貧しい谷底の王国に住む王子、シュナが実りの種を求めて遙か西へと旅する―という物語。原話はチベットの民話「犬になった王子」。漫画版風の谷のナウシカの連載開始より後に、映画版ナウシカの公開より前に出版された。谷底の王国に住む主人公などの世界観はナウシカと似通っているがストーリーは大きく異なっており、こちらは少年の冒険譚となっている。
この物語の中で一番印象に残っているのは神人の土地だ。金色の種のあるという土地なのだが、ずっと昔に亡んだはずの生き物がいたり、時間の流れが速かったりと異世界感に溢れている。豊かで平和な世界なのだが、本当に平和なのかというと少し怪しいところがあり薄気味悪さが漂っているのが魅力的だった。あと普通に冒険譚なので読んでいて楽しい。

次読みたい

『犬になった王子』
→元ネタ。
アーシュラ・K. ル=グウィンゲド戦記
ゲド戦記ってル・グィンだったのか。まだ『所有せざる人々』しか読んでいないけど読みたい。