しあの巣

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『天帝のはしたなき果実』古野まほろ

#ミステリ #青春小説 #吹奏楽部 #紅茶 #ルビ

天帝のはしたなき果実 (講談社ノベルス)

天帝のはしたなき果実 (講談社ノベルス)

この作品は2007年出版の講談社ノベルス版(旧訳)、2011年出版の幻冬舎文庫版(新訳)があり、私は旧訳の方を読んだ。吹奏楽部の金管メンバーがアンサンブルコンテストに向けて「天帝のはしたなき果実」という曲を練習する中でついでに学園の七不思議やらなんやらについて調べていたが………みたいな話。新書サイズで817pという鈍器っぷり、英仏露伊のルビが飛び交う狂気の言葉遊び、鬼のような教養を持つ美男美女・文武両道のキャラクタ達とまあかなり人を選ぶ作品。なんとなく西尾維新を思い浮かべたがあまり読んだことがないのでそんなに似てないかもしれない。
ミステリとしてはそこそこ筋の通る?説明で面白かったように思うがいかんせんミステリ読み慣れてないし推理していないのでなんとも。わりかし論理的に展開される推理を眺めているのは楽しかった。気が向いたら続巻や新訳も読みたい。