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しあの巣

読書やゲームや美術館めぐりなどの日々の記録

虚淵玄・大森望編『楽園追放 rewired サイバーパンク SF 傑作選』感想

読み始め 不明
読み終り 2015/06/11

・読むきっかけ
 ちょうど『ニューロマンサー』を読み終わったばかりだったのでギブスンつながりで、ということだったはず。忙しくて数ヶ月は積んでたので記憶が定かでない。

・総括
 これを読むまで、サイバーパンクというジャンル自体は好きでも嫌いでもなかった。というかアイエエエ(もしくはギブスン)のイメージが強すぎて”ああいう”ものがサイバーパンクなのかなあと思っていた。しかしパンツァーボーイとパンツァークラウン レイブス読んで格好良くてメカメカしくてテンポいいもの良いな!!とちょっと感動したのでそういった方面の話を読んでみたくなった。
 最近は一人の作家の短編集ばかり読んでいたので、複数人の短編をまとめていることがとても新鮮で面白かった。自分の好きな話を集めて勝手に短編集とか作っても面白いのかもしれない(たぶんやらない)。
 実は楽園追放 -Expelled from Paradise-を見たことがないのでそのうち見たい。アンジェラなんとかちゃんのお尻が良いらしいということだけ知っている。
 
以下は各短編についての簡単な感想

ウィリアム・ギブスン『クローム襲撃』
 ニューロマンサー読みたい人は先にこっちを読んだ方がいいと思う。氷(アイス)とかの用語説明がニューロマンサーの方だと大分省かれてた気がするけどこっちは説明してあったので。
 ニューロマンサーのほうは途中でなにやってるのかついていけなくなってしまったけどこちらは最後までついていけた。が、特にこれといった感想がない(読了から時間がたってしまったこともある)。ギブスンの書く物語にはなんとも言えないやるせなさみたいな空気が漂っていてそれはわりと好き。
 
ブルース・スターリング『間諜』
 比較的正義感の強い主人公が多かったこの短編集で唯一ダークな面を持つ主人公だった。良い。マヤのトチ狂ってる感じも好き。

神林長平『TR4989DA』
 ロマンチック。

■大林まり子『女性型精神構造保持者(メンタル・フィメール)』
 キップルちゃん。ドタバタコメディものという認識。一応都市管理コンピュータ(のセルフイメージ)

ウォルター・ジョン・ウィリアムズ『パンツァーボーイ』
 サイバーパンクは格好良さとスピード感があってなんぼのもんじゃーいという風に思った。とにかくスピードが良い。主人公が格好良い。良い。

チャールズ・ストロス『ロブスター』
 瞬間接着剤をそんな用途に使うな(怒)
 アップロードされた伊勢海老に人格を認めなければ自分のコピーにも認められないだろう、という視点には良さがあった。あとは適当にそれっぽいこと言ってるんじゃねえのという箇所がいくつかあってちょっと萎えた。

■吉上亮『パンツァークラウン レイヴス』
 この短篇集で一番好きだった作品。行動に人格が宿るという考え方とか都市全体を管理するコンピューターの規模のでかさ、自由意志のなさとか全体的に最高。パンツァークラウン フェイセズもぜひ読んでみたい。

藤井太洋『常夏の夜』
 流石にその方法で未来視は無理だろという思いであまり楽しめなかった。


パンツァークラウン レイヴスとパンツァーボーイがイチオシです。どっちもパンツァーだ。