『犬と魔法のファンタジー』感想
田中ロミオ『犬と魔法のファンタジー』(2015)
2015/08/05〜2015/08/05 #ライトノベル #青春小説 #ファンタジー
- 作者: 田中ロミオ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/07/17
- メディア: 文庫
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ただし「自分を捨てて"戦士"になれなければ、自分で道を切り拓く"冒険者"になるという道もある」で終わってしまってはただの自己啓発書チックな話だとも思った。物語は"戦士"になれなかった主人公が"冒険者"になることを選択したところ+αで一旦切れ、後日譚で冒険者(文字通り)としてインタビューを受けるところで終わっている。つまり、主人公が"冒険者"を選んだ代償は描かれていない。
自分で道を切り拓くのは本当に大変なことであり、覚悟もない人に簡単に勧めていいものではないと思っているので、この終わり方には少々不満が残った。続編で冒険者になった主人公が描かれるならぜひ見てみたい。