しあの巣

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『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』感想

2015/06/?〜2015/07/24 #加藤陽子 #日本史 #WW1 #WW2

それでも、日本人は「戦争」を選んだ

それでも、日本人は「戦争」を選んだ

就活中に知った本。
東京大学文学部教授の加藤陽子氏が栄光学園中高一貫の私立男子校)の歴史研究部メンバーに行った5日間の講義を書き起こしたもの…と聞くといかにもやさしい本かと思いきや、聞き手は歴史研究部だけあって質問や発言がするどいし、教授の側もある程度の知識を前提にしてしゃべっているので日本史の知識に乏しい私には少しむずかしかった。
返却期限が迫っていたのでひとまず目を通すだけ通したがメモをとってまとめながら読んだほうがいいのだろうと思った。しかし語り口は平易で流し読みでも十分面白いところが多かった。具体的には、歴史上の人物がどのような意図を持っていたか、ということを教えてくれるので歴史の流れを見ることができるところとか、著者の知識がすごいところとか、聞き手の発言とか。
日清戦争から第二次大戦まで、どのような論理で戦争がなされたのか見ることの出来る書。