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しあの巣

読書やゲームや美術館めぐりなどの日々の記録

『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』吉田尚記

#コミュニケーション #自己啓発

タイトルはあまり本書の内容を表していない。「コミュ障の私よ、サヨウナラ」という題でニコニコ生放送を行っていたものの再構成としての本らしいが、そちらの方がより内容に即していると思う。コミュ障が雑談できるようになるための手引書。
ちなみに、この本でいう「コミュニケーション」はあくまで雑談など特に目的を持たない(コミュニケーション自体が目的の)コミュニケーションであって、議論・説得・説明など他の目的を持ったコミュニケーションは対象としていない。

本書の主張としては、
①コミュニケーションの目的はコミュニケーション
②コミュニケーションは協力型のゲーム
③コミュニケーションには定石がある

などというものがあげられる。主に「コミュニケーション恐るるにたらず」ということを優しい語り口で伝えてくれる本なので、ある程度コミュニケーションゲームのルールを分かっている人は読まなくていいと思う。雑談が苦手、とか自分はコミュ障だ、とか思っている人向けの本。

読んでいて一番しっくり来たのが、「相手の話したいことを話させてあげる(と、楽しく喋れる)」という部分。

先程あげた本書の主張と絡めていくと、
①コミュニケーションの目的はコミュニケーション
 ⇒情報伝達が目的ではないので、自分のことを無理に話す必要はない
②コミュニケーションは協力型のゲーム
 ⇒「楽しくコミュニケーション取れている」という状況を作ると相手・自分ともに勝利
③コミュニケーションには定石がある
 ⇒相手に話させると、相手が楽しくなりやすいので楽に勝利条件を満たせる
 ⇒相手に楽しく話をさせるためには、相手が何を話したがっているか察する、どういう方向に会話を転がしていけばいいかなどなど定石を覚えていく
といった感じ。
特に、「相手が何を話したがっているか察する」という部分が自分は出来ていなかった。飲み会など雑談をしなければいけない場面ではいつも緊張して場の方向性を読むとかそういうことは全く頭にない状態だった。会話の方向性を見定めれば大分楽にコミュニケーションできる気がする。

コミュニケーションは所詮ゲームだとか、相手に話させればいいとか、コミュ障の自分には分かっていなかったルール・定石がいろいろと知れたのでとても良かった。この本を最初の一歩として雑談コミュニケーションに怯えずに済む自分になっていきたい。