フィリップ・K・ディック『高い城の男』感想
- 作者: フィリップ・K・ディック,土井宏明(ポジトロン),浅倉久志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1984/07/31
- メディア: 文庫
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読み始め:2015/06/18
読み終り:2015/06/24
PKDはアンドロイド→流れよ我が涙→まだ人間じゃない→偶然世界→ジョーンズの世界と来て6冊目。今のところアンドロイドがずば抜けて好きですがまだ人間じゃないも良かった。
肝心の高い城の男はというとそこそこ好きです。読み終わってからやっと「本物と偽物の対比」がテーマだということに気づいたのでその辺意識してまた読み直したいなーという感じ。別に第二次大戦で枢軸国側が勝利したことは世界設定の一部に過ぎず、その中で描かれている対比に注目した方が良さそう。
チルダンがエドフリンク装飾具の装飾品にアメリカ芸術の芽吹きを、道を見出したシーンが好き。自分なりの大切なものを見つけられるのは素晴らしいことだと思う。